?uestloveがこれまでに経験した警官による人種差別的捜査を振り返る・・・「人生で最も屈辱的な経験だった。自分が好意を抱いている女性の前での仕打ちだ。これほど男としてふがいなさを感じることはない」
2013/09/05 16:51

NYの独立放送局「デモクラシー・ナウ!」にThe Rootsの?uestlove(クエストラブ)が出演
先月NYマンハッタンの連邦地方裁判所が、
「憲法で保障されている平等な保護を受ける権利に違反して、黒人やヒスパニックなどの特定の人種が差別的に呼び止められている」
として、NY市警察(NYPD)が長く行ってきた「ストップ・アンド・フリスク」(警官が不審に思う人物を呼び止めて所持品検査などを行うこと)に"違憲"の判断を示したことについて
「ストップ・アンド・フリスクは有色人種の宿命のように思っていたから、裁判所の違憲の判断には本当に驚いた」
と、画期的な判決に対する感想を述べている
?uestloveはこの「ストップ・アンド・フリスク」により、これまでに20回以上職務質問を受けていることを告白し、
「金曜夕方の聖書勉強会の帰りだった。
友達の1人が発売されたばかりのU2の『The Joshua Tree』を買いたいと言うから、皆でサウスストリートにあったタワーレコードに寄ったんだ。
近くフィラデルフィアのRFKスタジアムでU2のコンサートが行われる予定になっていて、その前に予習しておきたくてね。
無事アルバムを買い、車に乗り込んで自宅に向かったんだけど、ワシントンアベニューに差し掛かったところで、警官に停められた。
その警官はオレたちに銃を向けたんだ。
人に銃を向けられるのは初めての経験だった。
16歳だよ。
父親から『銃を向けられたらゆっくりと手を挙げるんだ』と言われていたのを思い出して、そうした。
周りの仲間にも手を挙げるよう言ったよ。
悲しい思い出だ」
と、26年前に経験した苦い思い出を振り返っている
以降、様々な場所で「ストップ・アンド・フリスク」を経験した?uestloveだが、「最も屈辱的だったこと」として2010年のカリフォルニア州オレンジカウンティでの出来事を挙げ、オバマ大統領の選挙キャンペーンで女優のJurnee Smollett(ジャーニー・スモレット)と一緒に車で移動中、掛かってきた電話に出る為に路肩に車を寄せたところ周りを5台のパトカーに囲まれたエピソードを紹介し、
「あれは人生で最も屈辱的な経験だった。
車から出ろと言われ、車内を見られている間、自分が好意を抱いている女性と車外でずっと立たされたんだ。
人間が経験しうることの中でも最も屈辱的なことと言っていいと思う。
これほど男としてふがいなさを感じることはないよ」
と、当時の心境を語っている
更にこの屈辱的な経験で沈んだ気持ちを抱えたまま、翌日の夜にグラミー賞授賞式に出席したことも付け加えている
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