Big Seanが同じデトロイトのラッパーDanny Brownから「多分彼は温室育ちのお坊ちゃんだ」と言われたことに反発・・・「オレがデトロイト育ちであることは事実だ。それも治安の良くないフッド育ちだ」
2013/08/12 17:34

The Faderのインタビューを受けたDanny Brown(ダニー・ブラウン)が、7月に米連邦破産法9条の適用を申請して財政破たんしたデトロイト市について語っている
自動車の街として世界的に知られるデトロイトは、1950年に185万人の人口を抱えていたがその後は減少の一途をたどり、2012年にはピーク時より115万人も少ない70万人を記録
税収が大きく減って年金制度を維持できなくなり、破産を申請したと見られている
「オレはこの街で生まれ育った。
オレたち市民はずっと変化を期待していた。
市も対策を取ろうとしていたし、それを見てオレたちもそのうち良くなるものだと思っていた。
だけど時間が経つにつれて事態は悪くなった。
結局、良い変化は何もなかった。
新しいフットボールスタジアムと野球場が完成し、財政は悪化した。
ラッパーは地元をレペゼンするものだけど、オレは逃げ出すことを考えていた。
オレはロイヤルオーク(デトロイト郊外の街。デトロイト動物園がある)に引っ越した。
ミシガン州は好きだけど、今のデトロイトのことはあまり好きじゃないかもしれない。
こう言ったからといって、勘違いしないで欲しい。
オレはデトロイトを愛している。
ただこの街には問題が多すぎるんだ」
その上で、
「オレがラップするデトロイトとBig Sean(ビッグ・ショーン)が語るデトロイトは全然違う。
違う街のことを言ってるみたいに。
全然違うけど、でも、恐らく両方とも真実のデトロイトだ。
Big Seanはこの街で一番いい高校に通った。
多分彼は温室育ちのお坊ちゃんだ。
同じデトロイトだけど、彼は全然違うデトロイトを見ているはずだ。
持つ者と持たざる者の違いだ。
デトロイトで暮らす多くの人は彼がこの街の人間だと思っていないんじゃないかな。
LAの人間だと思ってるんじゃないか。
もう何年も地元に帰ってないようだし。
それは別に悪いことじゃない。
正直オレも彼の立場だったら、地元に近づかないと思う。
オレは今も毎日フッドを見ている。
実家から5分のところにスタジオがあるからだ。
毎日この街の人たちを見ている。
自暴自棄になった人も」
と、同じデトロイト出身のBig Seanを引き合いに出しながら、デトロイトの負の側面について言及している
これに対し、Hip Hop Nationのインタビューを受けたBig Seanは、
「Big Seanについてごちゃごちゃ言う奴はクソ食らえだ。
オレがデトロイト育ちであることは事実だ。
それも治安の良くないフッド育ちだ。
オレはこれからもフッドを支援し、色々と返していくつもりだ。
去年もフッドの人たちにサンクスギビングの夕食を提供した。
クリスマスギフトも配った。
デトロイトのフッドでそれをやったラッパーはオレだけだ。
オレがフッドに居ないとか言ってるヤツはクソだな」
と、名前は出さなかったものの明らかにDanny Brownの発言を意識したコメントを残している
新たな火種が生じたかに思われたが、デトロイトに住む女性ファンが
「デトロイト同士で対立しないで」
とBig Sean宛てのツイートを送ると、翌日にはSeanがこの女性に対し
「Danny Brownとちゃんと話し合い、落ち着いた。
デトロイトが必要としているのは、手を取り合うことだということで意見が一致したよ!」
とツイートを返し、話し合った上でわだかまりが解けたことを明かしている
【moluv】