「商業主義に走るにつれ、ヒップホップのパワーはそがれていく。ラジオでは決まった12曲が連日流れている。Lil WayneやJay Zはホットじゃない」の発言を残したDMCが本意を説明
2013/08/06 15:15

Run-DMCのDMCが、AllHipHopで発した自身の発言がJay Z(ジェイZ)やLil Wayne(リル・ウェイン)ディスととられたことを謝罪した
DMCは昨今のヒップホップを語る際、
「商業主義に走るにつれ、ヒップホップのパワーはそがれていく。
ラジオでは決まった12曲が連日流れている。
Lil WayneやJay Zはホットじゃない。
編成で決まってるから、繰り返し放送されるんだ。
リスナーにこれがホットだと洗脳する為に」
とコメントし、一部のファンから非難を浴びていた
これを受けてDMCは、再びAllHipHopのインタビュアーに接触し、
「Lil WayneやJay Zをディスする意図は全くない。
彼らは自分たちのやり方で成功を収めた素晴らしいアーティストだ。
あの2人を軽視したことなど一度もないよ。
オレは彼らの成功を自分のことのように喜んでいる。
Lil Wayneには愛とリスペクトの気持ちしか持っていない。
彼は誠意を持った態度で接してくれ、オレの家族にも非常によくしてくれる。
Jay Zは、偉大なヒップホップは世代や時代を越えて支持されるということを証明してくれた。
彼の"Hard Knock Life"は、オレが最も好きなヒップホップ・ソングの1つだ。
自分の発言に対してネガティブなコメントが来ているのを知って、誤解を与えたことに気付いた。
友人である2人に謝りたい。
彼らに対しネガティブな感情は一切持っていない」
と言葉が足らず誤解を招いたことを詫び、その上で、
「オレが言いたかったのは、JayとWayneだけがホットではないということだ。
オレたちの曲が1日中ラジオで掛かっていた時もそうだったが、世間ではラジオでプレイされるアーティストが"ホット"とされる。
でも、ラジオで掛からなくてもホットでベターなアーティストは沢山いる。
色んな都市に、州に、そして国に。
DJは、自分たちの手で才能を持ったラッパーを探す努力をするべきだと言いたい。
そして彼らの曲をすぐに番組で流すべきだ。
今はそれができていない。
編成が決めるからだ」
と、プログラム・ディレクターがレコード会社の推す曲を流す傾向が強まっており、それがヒップホップの弱体化や音楽離れに繋がるという危惧を示している