D'Angeloが音楽の力を語る・・・「ミュージシャンは、音楽を通じて人の心に、人の内側に働きかける力を持っている。オレはその力をリスペクトしている」
2015/06/23 11:04

ニューヨークタイムズの企画で、D'Angelo(ディアンジェロ)が60年代にブラックパンサー党を立ち上げ、議長を務めた公民権運動の指導者Bobby Seale(ボビー・シール)と対談
その中でD'Angeloは、自身が若い頃に聞いていた音楽と昨今の音楽の違いを語っている
「オレはPublic Enemy(パブリック・エナミー)などを聞いて育った。
音楽的にとてもコンシャスな時代に育ったと思う。
当時はリリックでマルコムXについて言及する曲も多く、皆がマルコムXのTシャツとキャップを身につけ、マルコムXに関する知識を持つのがクールとされた。
自分たちの歴史を知り、社会的な問題への認識を深めることが一種のトレンドだった。
今のトレンドはどうか?
口にするのも嫌になるようなクダらないのばかりだ。
オレと同じような意識を持っていい音楽を、コンシャスな音楽を作っているアーティストもいるんだけど、なぜかメインストリームに出てこないんだよな。
彼らの出現を阻もうとする勢力でもあるんだろうか?
そんななかKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)はメインストリームで成功している数少ない例だ。
若く、ちゃんとしたメッセージを発信するアーティストだ。
他に誰が居る?
Young Jeezy(ヤング・ジージー)とかYoung Thug(ヤング・サグ)みたくバカみたいな内容ばかりだ。
・・・これまで以上に社会的なメッセージを持った曲を作り、歌う必要がある時代だと思う。
今それをやっているアーティストは少ないけど、雪片だって転がってるうちに雪玉になるんだ。
Kendrick Lamarや彼に近いタイプのアーティストには雪玉になってもらいたい。
それがオレの希望だ。
ミュージシャンは、音楽を通じて人の心に、人の内側に働きかける力を持っている。
オレはその力をリスペクトしている」
【moluv】