GameがNYのラップシーンを語る・・・「NYはラップのメッカだけど、メッカだからこそ不自由なところがあると思う。正当性みたいなのを気にして、自分で変に萎縮して、安全な方を、無難な方を選んでしまうところがあるんじゃないかな」
2015/10/28 11:50

新作アルバムをリリースしたラッパーThe Game(ゲーム)が、HNHHのインタビューで、LAとNYのラップシーンの違いを語っている
「多少の停滞がありながらもLAのラップシーンが繁栄している理由は、オレたちは『ラップはこうあるべき』みたいな観念的なものがそれほど強くないからだと思う。
ラップの正当性みたいなことをオレたちは考えないし、気にしない。
振り返ってみても、N.W.A.が警察を批判したり、Snoop(スヌープ・ドッグ)がギャングスタなライフスタイルをラップしたりというのがウエストコーストのラップだ。
SnoopがCrip Walkを世に知らしめ、オレはBlood Bounceを広めた。
人の好みとか、どう感じるかとか、そういうのを気にせず、オレたちは自分のやりたいことを自由に表現した。
NYはラップのメッカだけど、メッカだからこそ不自由なところがあると思う。
正当性みたいなのを気にして、自分で変に萎縮して、安全な方を、無難な方を選ぶところがあるんじゃないかな。
・・・メインストリーム・レベルで見れば、NYのシーンは長く遅れをとっている。
French Montana(フレンチ・モンタナ)はNYのラッパーだけど、典型的なNYのラッパーではない。
アトランタやフロリダのラッパーと変わらないし、ワイルドなスタイルはJay Z(ジェイZ)やNas(ナズ)のようなリリシストとはかけ離れている。
皆が求めているのはJay ZやNasに代わるNYのゴッドだ。
世界はNYの新たなスターを求めている」
今月2枚のアルバムをリリースしたGameだが、9日にリリースした「The Documentary 2」は9.5万枚の売上げ(ストリーミング含)でBillboard 200チャートで初登場2位、16日リリースの「The Documentary 2.5」は4.8万枚のセールスで同チャート6位にエントリーしている
ちなみにBillboardの最新インタビューでは
「Dreは2枚出すことに反対だった。
『今のリスナーは関心が長続きしないから10~12曲に厳選して1枚で出した方がいい』と言うのが彼の意見だった。
『一度に大量に曲を出しても飽きられる』とね。
多くの場合オレは彼のアドバイスを取り入れるけど、今回は『全部出したい』という自分の気持ちを優先させた」
とコメントしている
【moluv】