多数のアーティストがドラムマシン名機「808」の生みの親の死を悼む・・・「彼の作ったマシンがEgyptian Loverを生んだんだ。はじめて808に触れたとき、オレはこのマシンと生きていくと確信した」
2017/04/03 12:35

4月1日、ローランドの創業者で音楽史を変えたドラムマシーンTR-808などを世に送り出した梯郁太郎(かけはし・いくたろう)氏が亡くなった
享年87
ゴダイゴのドラマーでローランドのアドバイザーを務めたTommy Snyder(トミー・スナイダー)がフェイスブックで訃報を知らせたほか、ヒップホップやエレクトロシーンに多大な影響を与えたプロデューサーのEgyptian Lover(エジプシャン・ラヴァー)もインスタグラムに
Egyptian Loverさん(@thegyptianlover)がシェアした投稿 -
「アナタがいなかったら、オレの人生はまったく違うものになっていただろう。
どうぞ安らかにお眠りください」
の言葉をポスト
HHDXの取材にも
「梯郁太郎氏の作ったTR-808とJupiter 8がなかったら自分の人生はどうなっていたんだろうと思う。
彼の作ったマシンがEgyptian Loverを生んだんだ。
はじめて808に触れたとき、オレはこのマシンと生きていくと確信した。
実際いまも808を愛用している。
世界中からブッキングのオファーが来るのもこのマシンのお蔭だ。
そしてJupiter 8が出て、簡単にクリーンなサウンドが作れるようになった。
最高のアナログシンセだ。
自分の人生を変えた梯郁太郎氏には心から感謝している」
とコメントしている
梯は数々の電子楽器を開発、普及させたほか、電子音楽の規格MIDIの制定に尽力したとして2000年にハリウッドのロックウォークに手形が飾られたほか、2013年の第55回グラミー賞ではテクニカル賞を受賞している
また808関連では昨年、Afrika Bambaataa、Questlove、Rick Rubin、Pharrell Williams等のミュージシャンや関係者が名機を語るドキュメンタリ映画「808」が公開され、そちらも話題になった