Mike WiLL Made-ItがKendrickとの出会いや"DNA."を語る・・・「あの曲はラップ(アカペラ)が先にあった。あのハードなラップに負けないビートに、彼がビートとバトルをしてるような感じにしたかった」
2017/05/01 16:04
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)との出会いや2ndシングル"DNA."を語る
("HUMBLE."を語った第1弾はこちら)
●Kendrickとの出会い
「切っ掛けはSchoolboy Q(スクールボーイQ)だ。
彼とは2012年の「Habits and Contradictions」で"My Hatin Joint"をやって以来の付き合いだ。
彼とKendrickがアトランタに来た時があって、Qから電話が掛かってきたんだ。
『同じレーベルと契約してるKendrickって奴と一緒なんだけど、スタジオに入らない?会っといた方がいいよ』
とね。
その時点でオレはKendrickを知らなかった。
それで一緒にスタジオに入ったのが最初だ。
それ以来、彼がアトランタに来れば連絡が来るし、オレもL.A.に行くたびに連絡をする仲になった。
『good kid, m.A.A.d city』の時も『To Pimp a Butterfly』の時もビートは渡してあったんだけど、彼は使わなかった。
その時点ではまだ違ったわけだ。
オレも彼のアルバムの方向性とかを聞いてなく、その時に聞かせられるものを渡しただけだったし。
そして『To Pimp a Butterfly』の後、ようやくちゃんと一緒にやることになったわけだ」
●"DNA."について
「"DNA."は後半のパートを後で付け足したものなんだ。
前半のパートを録り終えたあと、Kendrickがアカペラでラップを続けた。
そして、それに合うドラムを付けてくれないかと言ってきた。
『もちろん』と答えたけど、彼がやったのはクレイジーでハードなラップだった
"DNA."の後半のパートをアカペラでやってるのを想像したらいい。
あのハードなラップが先にあって、そこに合わせてビートを作るんだ。
ありきたりなものにはしたくなかった。
ラップに合うクレイジーなビートに、Kendrickがビートとバトルをしてるような感じにしたかった。
彼が望んだ世界観はカオスだ。
何かが生まれる前の混沌とした状態。
彼とやりとりしながら目の前でビートを作った。
彼の頭の中には明確なビートがあったはずだ。
でも彼はそれを言わない。
何かを言うことで狭めたくなかったんだと思う。
できるだけ色んなビートを引き出したがっていた。
アイデアを、可能性を広げたがっていた。
浴びるように色んなビートを聞いて、ヴァイブに合うのを探ったんだ」