J.Coleが古いレーベル幹部との考え方の違いやKendrick Lamarのデビュー盤に与えた影響を語る・・・「自分の音楽を愛してくれるファンベースを抱えていたら、ラジオ・ヒットシングルの有無は関係ない」
2013/06/06 16:34

2ndアルバム「Born Sinner」のリリースを6月18日に控えたJ.Cole(J.コール)が、Billboardマガジン最新号の表紙に登場
同誌のインタビューでは、2011年にリリースしたデビューアルバム「Cole World: The Sideline Story」がシーンに与えた影響を語っている
「あのアルバムは業界に新しいビジネスモデルを提示する役割を果たしたと思う。
リリースから結構時間が経ってから思ったことだけどね。
ラジオ向きのシングルがあるというのは素晴らしいよ。
だけど、自分の音楽を愛してくれるファンベースを抱えていたら、ラジオ・ヒットシングルの有無は関係ない。
ラジオヒットというのは、あくまでもオマケにすぎないんだ。
オレはあのアルバムで、古い手法にこだわるレコード会社の人たちに、オレ風の新しいやり方を示した。
Kendrick(ケンドリック・ラマー)は(『good kid, m.A.A.d city』に)Lady Gaga(レディー・ガガ)との共演曲"Partynauseous"を入れなかった。
Interscopeは入れるよう強く迫ったと思うんだ。
だけど彼は自分で判断した。
『J.Coleはシングルを意識しない曲を揃えたアルバムを出した。
だからオレもこれでいく』
と考えたのかもね。
Kendrick Lamarは人の生き方やそれに影響を与える曲を作っている。
ラジオ向けとかを一切考慮せずに。
・・・『Cole World』のリリース直後は
『初週10万枚くらい行きますように』
と神に祈ったのを覚えている。
レーベルは6~7万枚と予想していたと聞いた。
結果が判った時(初週21.8万枚でBillboard 200初登場1位)は、レーベルのお偉いさんからマネージャーのMark Pitts(マーク・ピッツ)やJay-Z(ジェイZ)に電話が掛かったらしい。
『いったい何をしたんだ?』
とね。
ファンベースの獲得に努めただけだ。
2年間フリーで音楽を発表し、ツアーでライブをやった。
それだけだ。
ヒット曲があったからじゃない。
シングルが作用した訳じゃない。
ファンベースを持ったことによる結果だ」
(※「Cole World: The Sideline Story」からは、1stシングルの"Work Out"がBillboard Hot100で最高13位に付けているが、13位を記録したのはアルバムリリースから3か月以上が経過した2012年1月11日付のチャート。
アルバムリリース前は80位以内にも入っていない)
【moluv】