The D.O.C.が瀕死の重傷を負った1989年の事故後の心境を語る・・・「あれでオレは圏外の人間になった。何もする気が起きず、ひたすら酒をあおった。自分の特技を奪われた痛みを酒で忘れようとしたんだ」
2013/03/14 17:13
タグ:裏話
Dr.Dre(Dr.ドレ)にソングライティングの才能を認められたD.O.C.は、ゴーストライターとしてN.W.A.の楽曲の多くを手掛け、Dreのバックアップでリリースした「No One Can Do It Better」はR&B/ヒップホップ・アルバムチャートで2週連続の首位に輝くなどウエストコーストの新星として注目されたが、「No One...」リリースの5か月後に交通事故で瀕死の重傷を負い、声を失った悲運の人(※)として知られている
YoutubeにUPされたトレイラーを見ると、地元テキサス州ダラスにPlayboyの取材陣を迎えたThe D.O.C.は、
「Dreに連れられてスタジオに入ると、Eazy(イージー・E)、Ren(MCレン)、Yella(DJイェラ)が居た。
そしてDreからビートを聞かされ、
『これにリリックを付けて欲しい』
と言われたんだ。
15分くらいで書き上げたのが"We Want Eazy"だ。
それがEazyの1stシングルになった」
と、N.W.A.の面々との初期のエピソードを語ったり、
「あの夜の事故でウエストコースト・ムーブメントの方向性が変わった。
あれでオレは圏外の人間になってしまった。
何もする気が起きず、ひたすら酒をあおった。
自分の特技を奪われた痛みを酒で忘れようとしたんだ」
と、1989年の交通事故後の心境も語っている
時を経て立ち直った今は、地元ダラスで、自分の経験を活かして若い才能の発掘と育成に力を注いでいることを明かしている
※1989年11月の深夜、パーティを終えて自宅に戻る途中、フリーウェイで居眠り運転による交通事故を起こし、シートベルトを着用していなかった為にD.O.C.の身体は車外に投げ出され瀕死の重傷を負った
搬送先の病院で2時間に及ぶ整形手術を受け長い入院生活を送ったが、退院後も声が全く出せず、1か月後にやっと出た声は事故前とは全く違うしゃがれた声に変わっていた