Ron Browzが無名時代にアーティストにトラックを聞いてもらう為、様々な手を使ったことを明かす・・・「Nasの場合は、彼が利用していた旅行関係のエージェントと知り合い、そこ経由でビートを渡した」
2013/02/28 17:28
「地元だからBig Lのことはもちろん知っていた。
彼の曲はよく聞いたね。
ハーレム出身で大手(Columbia)とレコード契約を勝ち取ったアーティストの1人だ。
この街の出身でメジャーと契約したアーティストを数えてみなよ。
中には両手を使う人も居るかもしれないけど、大体片手で終わる。
その1人がBig Lだ。
・・・街角で仲間と話してる時に、Big Lが通り掛かってね。
すぐに近づいて『ビートを聞いて欲しいんだけど』と声を掛けたんだ。
それに応じてくれ、最初に聞いてもらったのが"Ebonics"のトラックだ。
彼はそのテープを持って帰って、翌週には一緒にD&Dスタジオに入ることになった。
そうしてオフィシャルシングル"Ebonics"が誕生したんだ」
街中で偶然出くわし、かつトラックを聞いてくれるという幸運でBig Lには繋がったものの、2000年前後は無名のプロデューサーがアーティストに自分のトラックを聞いてもらう機会は中々なかったようで、
「Nas(ナズ)の場合は、彼が利用していた旅行関係のエージェントと知り合い、そこ経由でビートを渡したんだ。
あの頃は自分のビートをアーティストに聞いてもらう為に、色んなツテを駆使して何でもやったな。
アーティストにはまず会えないから。
普通に街を歩き回ってもNasには会えない。
旅行エージェントにビートを収録したCDを渡して、Nasに届けてもらったんだ。
そして2ヵ月後、スタジオに来るよう呼び出しが掛かったんだ。
その時、聞いたのが"Ether"だった。
あのトラックがディス曲になるなんて思ってもいなかった。
オレがそういうトラックを作って彼に渡したと思ってる人が結構居るようだけど、違うんだ。
最初に渡したトラックに『F*ck Jay-Z』の声は入ってないから」
と苦労があったことを明かしている