音楽が売れない時代の新たな収入源へ・・・メジャー3社のミュージックビデオを配信するVEVOのトップが、アーティストに支払ったロイヤリティが2億ドル(約164億円)に達したことを明かす
2012/12/03 15:29

先週火曜、NYで開催されたカンファレンスでミュージックビデオの管理や配信、配給を手掛けるVEVOの最高経営責任者Rio Caraeff(リオ・カラエフ)が、2009年12月のサービス開始以来、アーティストに支払ったロイヤリティが2億ドル(約164億円)に達したことを明かした
VEVOのビジネスモデルは、使用料を支払ってYoutube(Google)のプラットフォームを借り、Universal、Sony、EMIのメジャー3社などが所有する高画質のミュージックビデオを無料で視聴者に見せ、広告収入を得るというもの
アーティストには広告収入からロイヤリティが支払われる仕組みなので、昨今は上記3社の所属アーティストはアクセスアップの為にビデオを公開した際はツイッターなどにVEVOへのリンクを貼ってファンを誘導している
今回のカンファレンスでVEVOのトップは、全体の広告収入やアーティストに支払うロイヤリティが年々大きく増えていることも明かし
「音楽ファンは(世界で最も広告費が高いとされる)スーパーボウルの視聴者と同等の価値のある存在として見るべきだ。
広告費も同じくらいのレベルになってもおかしくない」
とまだまだ伸び代があるとの考えを示している
ちなみにUniversal Music時代にVEVOのビジネスモデルを考え付いたSony MusicのCEOのDoug Morris(ダグ・モリス)は、今年7月に受けたLAタイムズのインタビューでVEVO誕生までのエピソードを語っている
「家で孫がDr.Dre(Dr.ドレ)のミュージックビデオをYahooで見ているのを見たんだ。
ふと思いついて会社に電話をして、
『ビデオを出していてYahooからカネは貰っているのか』
と尋ねたら、
『貰ってない』
と言うんだ。
すぐにYahooの(当時の最高経営責任者)Terry Semel(テリー・セメル)に電話をして、1回の視聴ごとに0.8セントを支払わないか、払わないなら全部のミュージックビデオを引き上げると言ったんだ。
そしたら彼は引き上げて結構と答えたから、そうした。
自宅の近所を散歩しながら、ミュージックビデオを使った新しいビジネスはできないかと考えたんだ。
音楽のセールスは違法ダウンロードで大幅に落ちているし、ビデオで収入を得られないかとね。
我々が利益を得られて、アーティストにも利益を分配できるもの。
そして(VEVOのアイデアを)思いついたんだ。
すぐにU2のBono(ボノ)に電話をしてGoogleの(当時の)CEOのEric Schmidt(エリック・シュミット)を紹介してもらった。
Ericからメールをもらって会うことになった。
月曜の朝に私のオフィスに来た彼とVEVOの概要を話し合い、30分後には大筋で合意して握手を交わした。
その20分後にはSony MusicのCEOのRolf Schmidt-Holtz(ロルフ・シュミット・ホルツ)と会い、Sonyの協力も取り付けた。
その後はEMI、そしてインディーレーベルと話をしていった」
VEVOのビジネスモデルは、使用料を支払ってYoutube(Google)のプラットフォームを借り、Universal、Sony、EMIのメジャー3社などが所有する高画質のミュージックビデオを無料で視聴者に見せ、広告収入を得るというもの
アーティストには広告収入からロイヤリティが支払われる仕組みなので、昨今は上記3社の所属アーティストはアクセスアップの為にビデオを公開した際はツイッターなどにVEVOへのリンクを貼ってファンを誘導している
今回のカンファレンスでVEVOのトップは、全体の広告収入やアーティストに支払うロイヤリティが年々大きく増えていることも明かし
「音楽ファンは(世界で最も広告費が高いとされる)スーパーボウルの視聴者と同等の価値のある存在として見るべきだ。
広告費も同じくらいのレベルになってもおかしくない」
とまだまだ伸び代があるとの考えを示している
ちなみにUniversal Music時代にVEVOのビジネスモデルを考え付いたSony MusicのCEOのDoug Morris(ダグ・モリス)は、今年7月に受けたLAタイムズのインタビューでVEVO誕生までのエピソードを語っている
「家で孫がDr.Dre(Dr.ドレ)のミュージックビデオをYahooで見ているのを見たんだ。
ふと思いついて会社に電話をして、
『ビデオを出していてYahooからカネは貰っているのか』
と尋ねたら、
『貰ってない』
と言うんだ。
すぐにYahooの(当時の最高経営責任者)Terry Semel(テリー・セメル)に電話をして、1回の視聴ごとに0.8セントを支払わないか、払わないなら全部のミュージックビデオを引き上げると言ったんだ。
そしたら彼は引き上げて結構と答えたから、そうした。
自宅の近所を散歩しながら、ミュージックビデオを使った新しいビジネスはできないかと考えたんだ。
音楽のセールスは違法ダウンロードで大幅に落ちているし、ビデオで収入を得られないかとね。
我々が利益を得られて、アーティストにも利益を分配できるもの。
そして(VEVOのアイデアを)思いついたんだ。
すぐにU2のBono(ボノ)に電話をしてGoogleの(当時の)CEOのEric Schmidt(エリック・シュミット)を紹介してもらった。
Ericからメールをもらって会うことになった。
月曜の朝に私のオフィスに来た彼とVEVOの概要を話し合い、30分後には大筋で合意して握手を交わした。
その20分後にはSony MusicのCEOのRolf Schmidt-Holtz(ロルフ・シュミット・ホルツ)と会い、Sonyの協力も取り付けた。
その後はEMI、そしてインディーレーベルと話をしていった」