全米小売5位のTargetがFrank OceanのCD版「channel ORANGE」の販売中止を決めたことに、Oceanのマネージャーが同性愛に対する差別の意図があると勘繰るツイートを残し、後に謝罪
2012/07/13 13:25
「『channel ORANGE』は只今からiTunesで販売開始、店頭でのCD発売は7月17日」
と切り出し、出演後にはOcean本人がタンブラーで
「AVAILABLE ON ITUNES」
とiTunesへのリンクを貼り、急きょCDより1週間前倒しでiTunesで販売されることになったFrank Oceanのメジャーデビューアルバム「channel ORANGE」
いきなり各国のiTunesチャートで首位に立ち、ヒッツデイリーダブルが「初週11~12.5万枚」のセールス予測を出すなど、来週の米チャートでの上位入りは確実の様相を見せている
17日のCD発売で2週目のセールスも更なる上積みが期待されるが、ここに来て全米小売5位の総合ディスカウントチェーン「Target」がCD版「channel ORANGE」の販売を見送る決定をしたことが話題になっている
Targetは2010年に共和党のアンチ・ゲイ議員に15万ドルを寄付するなど、一部で同性愛に対して否定的な企業と見られていることから、OceanのマネージャーChristian Clancyは、
「TargetがiTunesで先行販売をしたことを理由にFrankのアルバムの取り扱いを中止することになった。
そんな彼らが反平等主義の団体に献金をしているのは興味深いことだ」
と、先日Oceanが男性への初恋を告白し、アルバム内でも随所でボーイフレンドとの関係について触れていることを嫌っての決定ではないかと勘繰るツイートを残した
このマネージャーのツイートを意識してか、Targetは
「我々Targetは、幅広くをフィジカルのCDを取り揃えてお客様にご提供することを心掛け、デジタル先行でリリースされるものではなく、きちんと期日通りにリリースされる最新のCDの販売を優先しています。
TargetがFrank Oceanのアルバムの販売を見送ったことに対して事実とは異なる意見も出ていますが、Targetは多様性や包括性を大切にする企業です。
需要はもちろんですが、様々な要素を検証してどの商品を取り扱うかを決定しています」
と、差別意識がないことを匂わす声明を発表し、現在もゲイであることを公言しているRicky Martin(リッキー・マーティン)をはじめ、B.o.B.、Gloria Estefan(グロリア・エステファン)等とパートナーシップを結ぶなど、古くからアーティストを支援してきた自社の企業姿勢も訴えている
この声明やその他外部からの指摘を受けてか、後にマネージャーは上記のツイートを削除し、
「Targetに対して発した私のコメントを訂正します。
彼らがFrankのアルバムを扱わないと決めたのは、デジタル先行でリリースしたことが理由です。
それ以外の理由ではありません」
と訂正し謝罪している