ベテランNasが2000年代初頭のリングトーンラップブームを振り返る・・・「至る所にチープな音楽が溢れていた。ヒップホップカルチャーにとって負の時期だったと思う」
2012/03/22 10:55
その中でStouteは、自身が29歳でビジネスの場を音楽業界から広告業界にシフトした理由として2000年代初頭にChingyやJ-Kwon、Mike Jonesといった所謂"リングトーンラッパー"が台頭したことを挙げ、Nasに対しても
「一斉を風びしたChingy等に対する感想を聞きたい。
リングトーンラッパーと称されたラッパーの曲が流行り、ラジオで競ってプレイされた時期があるが、彼らをどう思った?」
と、質問
それに対しNasは
「正直に言えば、Chingyとかあの辺りのラッパーには全く共感できなかった。
あの頃に流行ったラッパーたちだな。
当時、オレはオフを取っていた。
ああいう連中と同じタイミングで音楽活動をしたくなかったからだ。
本物のMCたちは皆うんざりしていたよ。
至る所にチープな音楽が溢れてたからな。
ヒップホップカルチャーにとって負の時期だったと思う。
オレたちはただただブームが過ぎ去るのを待った。
PacとBiggieが相次いで殺された時、オレは『ヒップホップは死んだ』と思った。
そしてあの連中が出てきた時もある意味で終わったと思ったね」
と答えている
Nasの言葉を受け、Stouteは再び
「才能のないアーティストと才能のないレコード会社のエグゼクティブが手を組んで仕切ったのがあの時期だ。
彼らは自分たちの成功を自慢した。
オレは
『なぜあんなものを流行らせるんだ』
という思いだった。
目新しいからだろうか?
オレにはねずみ講と同じに見えたよ。
結局、ブームは長続きしなかった。
あれには本当に嫌気がさしたな」
と、共感を示している