FreewayがRoc-A-Fella時代のKanye Westを振り返る・・・「昔から素晴らしいビートを作る奴だったけど、ラッパーとして評価する人間はほとんど居なかった」
2012/02/17 22:15
「当時のRoc-A-Fellaは家族的な集団だった。
オレ、Beans、Bleek、そしてState Property。
皆で一緒に音楽制作をした。
ある部屋でKanyeがビートを作り、違う部屋ではJust Blazeがビートの調整をし、どこかの部屋にはDipsetが居て、日によってはJayも居た。
最高の時代だった。
オレたちにとっても、ヒップホップにとってもね。
そんな中で、Kanyeからオレにパーフェクトなビートがあるから、参加してほしいと声が掛かったんだ。
既に『Philadelphia Freeway』でKanyeのトラックは経験済みだった。
最初にビート(『College Dropout』収録の"Two Words")を聞いた時は興奮したよ。
大掛かりで劇的なサウンドだったから。
このトラックにオレのフロウを乗せたいと思ったね。
Baselineスタジオで録ったんだけど、まずオレがレコーディングをした。
その後、KanyeとMosが録った。
完成したものを聞いて、いい作品ができたと思ったよ。
リリース後は、Yeに誘われて、色んなところでパフォームした。
当時は彼が居る所には、オレも居た。
あの年はデトロイトでスーパーボウルがあったんだけど、Pepsi主催のパーティでもパフォームしたな。
『Chappelle's Show』とかTVでもやった。
オレのキャリアの中でも、あの曲はかなりビッグな曲だ。
最近でも自分のショーであの曲をやるんだ。
皆が気に入ってくれる。
Kanyeというミュージシャンは常に限界を超え続けている。
彼はネクストレベルを求める男だ。
貪欲なハードワーカーで、絶えず自分の持つ何かを世界に見せようという姿勢でいる。
昔から素晴らしいビートを作る奴だったけど、(キャリアスタート時は)ラッパーとして彼を評価する人間はほとんど居なかった。
名前は言わないけど、周囲の人間も『ビート作りに専念しなよ』と声を掛けていた。
でもオレは何曲か彼のラップを聞き、ラッパーとしての才能もあると思っていた。
だから『自分のアルバムを作ってみようかと思うんだけど』と相談された時、『やりなよ』と勧めたんだ」