Mobb DeepのProdigyが90年代の東西抗争を振り返る・・・「彼らはオレたちを追い込み、オレたちも彼らを追い込んだ。襲われたり、殺されるかもしれないと思ったよ」
2012/01/18 21:49
タグ:裏話
「アルバム『Infamous』を出す時の話だ。
収録曲に"Survival of the Fittest"って曲があるんだけど、あの曲の中にある男の声が入ってる。
Fergって名前のHavocのいとこで、15年の服役を終えて出てきたばかりだった。
そのFergがフックの中で"The Thug Life, we still living it"と言うパートがあるんだ。
Thug Lifeって言葉は2Pacが使って広まった言葉だ。
彼はそれを自分への挑発ととったとオレは思っている。
ムカついただろうが、その時は何もリアクションをしなかった。
彼は沈黙していた。
Snoop(スヌープ・ドッグ)とDogg Pound(ドッグ・パウンド)が"New York, New York"をやり、オレたちが"LA, LA"をやるまでは。
"NY, NY"のビデオを見て、オレたちは驚いたよ。
『何だアレは?
オレたちの街のビルを蹴り壊し、踏みつけるとか、ありえないだろ』
と皆がいきり立った。
彼らがそれを意図してやってるのが分かったから、オレたちのバージョン"LA, LA"を作ったんだ。
2PacがDeath Rowと契約した頃だったから、彼も絡んでくるだろうと思って作った。
きっと2Pacは
『オレの出番だ。
向こうから仕掛けてきたんだ。
上等だ』
という心境だったと思う。
そんな流れだった。
当時はオレも負のエネルギーに満ちていた。
あいつらを殺してやりたいとも思った。
飛び掛って、切りつけて、撃ってやろうと。
それがビーフだった。
彼らはオレたちを追い込み、オレたちも彼らを追い込んだ。
襲われたり、殺されるかもしれないと思ったよ。
とにかく何かがあるだろうと思った。
しかし幸いオレはそれを受けなかったが、激しいビーフの末、2Pacは亡くなった。
まったくクールではない結末になったんだ」