Russell Simmonsがリリックを語る・・・「人を鼓舞するような思いや感情を表現したり、逆に目をつぶっておきたい自分の中の嫌な側面も描くのがアーティストだ」
2014/03/28 15:33
タグ:クリエイティブのヒント
ホストのArsenio Hall(アーセニオ・ホール)が、
「カネやオンナやクルマやそういった自慢の類のラップは、もうなくなって欲しい。
そういうラップは前進に繋がらない。
自分たちの足かせになる」
と2週間前にゲスト出演したKid Cudi(キッド・カディ)の発言を持ち出して、それに対する感想を尋ねると、
「人間の感情や考えを言葉で表現するのが詩人だ。
時には聞いた人を不快にさせたり、動揺を誘うようなことも言う。
でもそれが人の現実だ。
『ヒップホップには何で性的な内容の曲が多いのか?』
と言う人が居る。
何かの調査で、男は11秒に1回セックスのことを考えるというデータがあった。
人間の自然な心情を表現すれば、そういう曲も多くなるということだ。
人を鼓舞するような思いや感情を表現したり、逆に目をつぶっておきたい自分の中の嫌な側面も描くのがアーティストだ。
私はアーティストの全ての表現を受け入れる。
昔も、今も、ヒップホップがヒップホップであることを誇りに思っている」
と返している
またこういった番組でよく話題に上がるNワード(nigga)使用に関する意見を求められると、YGの"My Nigga"が最近のお気に入りであることを明かした上で、
「私は子供の頃、後に黒人史の教授になる父親からしょっちゅうNワードで呼ばれていた。
12歳の時に彼の部屋に呼ばれて『Russがお前の名前だ』と言われるまでは、自分の名前はNiggaだと思っていた。
12歳までNiggaだと思ってたんだ」
と今年のアカデミー賞で「作品賞」を受賞した映画「それでも夜は明ける」の原題「12 Years a Slave」に絡めたジョークを語り、
「まあ、父もよくNワードを使っていたという話だけど、それだけ家族やこのカルチャーにNワードは根付いている。
Nワードは我々黒人の言葉だ。
ただ、自分のバックグラウンドが、自分の祖先が、自分の歴史が、奴隷とは無関係の人は使わない方がいいと私は思う」
と主張した
【moluv】