Stat Quoが「Detox」制作チームのストレスを語る・・・「ある時点から『Detox』はこのままリリースされないと感じ始めた。そうするとフラストレーションになってDreとの関係もギクシャクしだした」
2014/03/06 14:49

HHDXのインタビューで、ラッパー/ソングライターのStat Quo(スタット・クオ)がDr.Dre(Dr.ドレ)「Detox」の制作中に感じたフラストレーションを語っている
「オレはDreの為にかなりの曲を書いたが、ある時点から『Detox』はこのままリリースされないと感じ始めたんだ。
そうするとフラストレーションになってね。
Dreとの関係もギクシャクしだした。
無駄なことをしてるような気がして仕事も楽しくないし。
そんな頃、Jimmy Iovine(ジミー・アイオヴィン)に言われた忘れられない言葉がある。
Dreの周りの居るオレたちに
『キミたちは史上最高の訓練部隊だ』
と言ったんだ。
来る日も来る日も訓練ばかりで、一度も実地を経験しない部隊を想像してみなよ。
オレたちはそれをやってたわけだ。
最高の曲が揃っているのに、誰にも聞かせられない。
『Detox』用に大量の曲があるという噂は事実だよ。
とにかく、そんなんでフラストレーションが溜まっていった。
オレのアルバムが出ないことにもイライラが募り、ついに皆と離れアトランタに帰ったんだ。
でも、アトランタに戻ったはいいけどカネがなくてね。
ある日Dreから電話が掛かってきたんだ。
また仕事をしようという電話だった。
カネに困ってたから、ありがたかったよ。
早速ハワイに行って仕事をした。
その時はGame(ゲーム)も一緒だったな。
また新曲を作り続ける日々が始まった。
『世に出ない曲を作るとか、何やってんだオレは』
なんて思いながら仕事を続けたよ。
そのうちDreがヘッドホン事業で凄いカネを稼ぎ出してね。
オレに言うんだ。
『お前もビジネスをやった方がいい。
絶対やった方がいい』
と。
話を聞いてると、何かラップをやるのが馬鹿らしく感じてきて、音楽への情熱も冷めてしまった」
そうしてまたDr.Dreと距離を置いたStat Quoだったが、
「そんなに前の話じゃない。
最近だ。
あるところでTop Dawg(トップ・ダーグ)と一緒になって、彼から言われたんだ。
『最近Dreと話してる?』
とね。
話してないというと
『何で?連絡した方がいいよ』
と言うんだ。
『そうかな。連絡してみるか』
と応じると、
『絶対そうすべきだよ。アンタを弟のように可愛がってたじゃん。あんなに仲良くしてたのに』
と言われたんだ。
それで電話をしてみた。
『余計なお世話かもしれないけど、元気にしてるかなと思って』
と切り出したら、
『なに水臭いこと言ってんだ。早くスタジオに来いよ!』
と言ってくれてね。
スタジオを訪ねると、制作中のJon Connor(ジョン・コナー)の曲を聞かせてくれた。
すぐ元の関係性に戻って、また一緒に仕事をしたよ」
と、TDEの代表Top Dawgの言葉を切っ掛けに、またDreと仕事をするようになったことを明かしている