Stat Quoがレコード契約をしたがらない若手アーティストの心境を代弁・・・自身に続いてShady/Aftermathを出た50Centに対する感想も語る
2014/02/27 14:55
「今はiTunesで自分の音楽を売りことができる。
iTunesの場合、30%の手数料を取られるから、9ドル99セントで売れば7ドルが自分の懐に入るということだ。
iTunes以外にもオンラインで音楽を売れるところはある。
手数料20%のところもあるから、そこを使えば80%が自分の取り分になる。
だけど昔ながらのやり方でレーベルを通してCDを売ったらどうなるか?
自分に入るのは1ドルとか数10セントだ。
レーベルと契約するメリットはブランド作りにある。
アーティストをブランディングして、広く世間にそのアーティストを認識させてくれる。
彼らはそれを得意としている。
だけど今は自分で考えてビジネスをする若手が増えている。
実力のある子が特にそうだ。
彼らはレーベルとのレコード契約を望まない。
自分でライブをやり、Tシャツを作って売ったりしながら収入を確保している。
彼らにレーベルが
『50万ドル(約5000万円)で契約しよう。
その代わりアルバムの権利を我々に譲ってくれ』
と声を掛けるとする。
きっと彼らは
『ちょっと待って。
アルバムをiTunesで売ったら1枚売るごとに7ドル入る。
10万枚は売れないかもしれないけど、5万枚なら狙える。
1枚7ドルで5万枚なら35万ドル(約3500万円)だ。
それならこのままツアーで収入を得つつ、ファンを増やしていった方がいいな』
と答えるだろうよ。
レーベルも食い下がり、
『それなら、360ディール(※)でどうか?』
と言ってくるかもしれない。
そしたらアーティストは
『なんでそんなことをしなきゃいけないんだ?
アルバムが売れても75セントしかくれず、その上ショーの売上げまで獲ろうってのか?
ふざけんな!』
となるだろうよ」
更に、先日Shady/Aftermath/Interscopeからの離脱を発表した50Cent(50セント)に対する感想を求められると、
「50Centはとても頭がいい。
今回の行動もさすが50だと思う。
彼は既に50Centというブランドを確立しているからな。
1人になっても収入や影響力が減ることはないだろうよ。
彼にとって、独立は自然な流れだ。
これから彼の新しいキャリアが始まるな」
とコメントした
Stat Quoは2003年から2008年まで50と同じShady/Aftermath/Interscopeと契約していたアーティストで、これまでShadyとAftermathの両レーベルと契約したのはQuoと50の2人しか出ていない
※360ディール
レコード、コンサート、Tシャツなどのマーチャンダイズなどの売上げ、ファンクラブなどの会費、映画やTVの出演料などアーティストが稼ぎ出すほとんどのビジネスを包括する契約で、10年120億円などの形でMadonnaやJay Zのようなトップアーティストが締結している
【moluv】